社会福祉法人虹の会の理事長の藤岡です。
社会福祉法人虹の会は、「高齢者や障がいのある方が、その人らしい生活ができるよう
に援助する」を基本理念として2002年2月に法人を設立し、市内の在宅サービスを中心に
介護事業を始めました。
そして、2006年8月に高齢者総合福祉施設あまの里(特別養護老人ホーム60室、ショー
トステイ20室、デイサービス、居宅介護支援事業)を開設し、2015年6月には、地域密着
型小規模特別養護老人ホーム立花あまの里(特別養護老人ホーム29室、ショートステイ29
室、デイサービス、居宅介護支援事業)を開設し、現在、特別養護老人ホーム2ヵ所、シ
ョートステイ事業所2ヵ所、ホームヘルプ事業所5ヵ所、デイサービス事業所3ヵ所、認知
症対応型デイサービス事業所2ヵ所、居宅介護支援事業所2ヵ所を尼崎市内で運営していま
す。また、虹の会は、尼崎医療生活協同組合と「虹のネットワーク」で連携して事業を運
営しています。
虹の会は「基本理念」を実現するために、4つの運営方針を柱に活動してきました。
第1の柱は、誰もが人権を尊重され、その人らしい生活ができるように援助すること。
第2の柱は、安全・安心・快適な良質の介護サービスを提供すること。
第3の柱は、利用者・地域住民と協力して住民参加型の民主的な事業運営を行うこと。
第4の柱は、小児や高齢者、障がい者や生活困窮者など社会的弱者が安心して暮らして
いける、みんなが助け合って生きる(協同・共生の)優しい町づくりを行うことです。
そして、2016年には、平和な国でなければ地域住民の幸せ(命)を守れないという立場
で、永久の平和を守る(=憲法9条)を第5の柱にしました。
人間にとって大切(必要)なもの、とりわけ介護する人にとって必要なもの、それは、
私たちの「手」と「耳」と「目」です。 手は「差し伸べる手」、耳は「傾聴する耳」、
目は「共に涙する(共感する)目」です。人間の大脳の前頭前野には、「共感脳」という
第3の「目」があります。人間の共感脳が活性化すると、困っている人の役に立つこと、
高齢者や障がい者などの弱者を助けることが、その人の喜びになり、やりがいになります。
虹の会は、高齢者や障がい者、生活困窮者などの社会的弱者のお役に立つこと、また、
利用者やご家族に喜んで頂くことが喜びとなり、やりがいになるような優しい職員を育て
ていきたい、そして、地域の皆さんから信頼される良質の介護=「虹の会ブランド」づく
りに全職員一丸となって取り組んでいきたいと考えています。
社会福祉法人の使命は社会貢献です。世のため人のため、虹の会の事業所は、地域にし
っかりと根ざして、皆様のお役に立ちたいと願っております。
尼崎医療生協では、尼崎で誰もが安心して暮らせるまちづくりをめざし、運動を積み重ねてきました。そのなかで、多くの方々から、市民が望む「保健・医療・福祉のネットワーク」づくりには、社会福祉法人の立ち上げが必要だとの強い期待の意見が寄せられていました。
2002年2月、尼崎医療生協は臨時総代会で「特別養護老人ホームづくりを目指す社会福祉法人の設立」を議決し、「社会福祉法人設立後援会 えがお」が、その社会福祉法人活動の運動推進後援会として発足しました。
住み慣れた地域に、健康で安心して暮らせる『特別養護老人ホーム』づくりを目標にかかげ、「社会福祉法人設立後援会えがお」の会員募集、設立準備の募金運動を進め、尼崎医療生協の後援や、多くの皆様の励ましをうけ、「社会福祉法人虹の会」が2002年12月1日よりスタート致しました。
当初の事業所は、利用者さま、おひとりおひとりの個性と尊厳を大切に、ゆったりと、自由に、楽しく、過ごして頂けるようスタッフがサポートする、「デイサービス木かげ」と、介護を必要とするすべての人々と共同して、身体介護や生活援助等のサービスが中心の4カ所の「ヘルパーステーション(わかくさ、もみじ、なにわ、さくら)」で事業運営を始めました。
2003年8月、虹の会として、西武庫福祉施設取得をめざしましたが、落札できませんでした。
2004年1月から、それぞれの人にあわせた福祉用具を利用して自立した生活が送れるようにと、「福祉用具レンタルサービスさぽーと」を開設しましたが、2008年4月から虹のサービスに移管しました。
2004年10月、尼崎市の募集に、念願の特別養護老人ホーム建設が繰り上げ当選し、建設計画や募金募集など建設運動を推進しました。
2006年8月には、特別養護老人ホーム高齢者総合福祉施設 あまの里がめでたくオープンしました。