こんにちは。梅雨も明けて本格的な夏に入りました。毎日暑いです…蝉の声で暑さ倍増です…
介護職員初任者研修、今回の講義は移動、移乗です。
移動することは知人との交流や自分らしく生活を楽しむために欠かせない行為です。
利用者の身体状況に合わて安全で安楽な移動・移乗を実現するために、ボディメカニクスの原則を学びました。力学的に体を動かすことを頭において、身体的負荷を最小限にしながらも大きな成果をあげるしくみを理解します。
実際に、ベッドの上で介護者を移動する。少し上に体をずらす、横に体を向ける、
ベッドに横になった状態から上体を起き上がらせてベッド脇に座らせるなど…
受講生はグループに分かれて講師に指導を受けながら交代でやってみました。
なかなかコツをつかむことができずに、少しずつしか動かせずに
「重い~…」「難しい~」の声があがっていました。
講師がちょっとベッドの上にあがり、スッと動かすと、受講生から
「なんで~?足の位置なん?」
「力入れる方向ちゃう?」
うまく動かせるコツがあるようです。ボディメカニクスですね。講師からアドバイスを受けていました。
ベッドから車いすへの移動も、受講生同士だと相手の負担が軽く済むように無意識に
体に力を入れてしまいます。
講師から「もっとダラーンと力抜いてみて、じゃないと練習になれへんよ~」と指導されていました。腰を落とすことで体が安定し、介護者に不安を感じさせないように体を密着させる。受講生は何度も練習されていました。
目に目隠しをして歩いてみる、車いすに乗ってみる。
ふだんどれだけ目から入ってくる情報に頼っているか、耳の感覚だけなので
「どこ移動してるかが分からへん…」
声掛けをしながら不安にさせないように気をつけたいと思ったと感想が聞かれました。
杖をついて歩く、杖をついて階段を上り下りしてみる、杖や車いすだと少しの段差でも
ひっかかり転倒の危険があります。
乗り越えるのが大変で段差の衝撃が思ったより大きいことに驚いていました。
あまの里の近くにイオンのショッピングモールがあるのですが、
今回の講義の最後には、受講生と講師で車いすに分乗して行ってきました。
段差や車いすのスピードで思ったより時間がかかって到着。中に入って車いすでの
買い物を体験しました。
車いすに乗られている方の目線はどのくらか、車いすを介助する際の注意、
段差の衝撃や傾斜の傾きが車いすだと大きく感じられ、角からの突然の子供の飛び出しにビックリして思わず声をあげてしまう。
不安や恐怖を感じないように声掛けの重要性など、実際に乗り、体験してみることでよく理解できたようです。
起こりうる転倒などの危険を予測し事故を回避する、声掛けにより介護者とコミュニケーションを図り不安を取り除く、安心で安全な介護には取り組む課題が沢山あります。
さて、残す講義もあとわずか。これを終えると事業所での実習に入ります。
次回のレポートをお楽しみに!